ラフ設計、見積もりでの注意点
この時点のチェックが家の完成度にかかわってきます。
必要な書類が全て揃っているかを確認し、必ず目を通しておきましょう。
マイホームのイメージを伝えたら「ラフ設計」を依頼
この時の設計料は一般的には無料です。3社程度に依頼すれば価格やプランの違い、また、相場も把握できます。
イメージを伝える際のポイント
(1)どういうタイプの家にしたいか、外観から内装、材質まで文字で書き出すか、写真、図、絵などを用意し、イメージを伝えよう。
(2)家族構成・年齢・職業、一日の家族の生活ぶり、休日の過ごし方、交友関係など、家族のライフスタイル、性格を伝えよう。
(3)敷地の面積・形・日当たり、環境などを伝えよう。
標準仕様表をチェック
各社に各工事毎に材料や部品の品質・材質、性能や施工の方法などを指示した「標準仕様表」を出していただき、標準仕様とオプションの違いを把握しましょう。本体と別途工事の範囲も同様です。
設計図や仕様書に基づいた「見積もり」を依頼
住宅工事における見積もりには、大ざっぱで内容が不透明なものもあり、後々のトラブルの原因になりかねません。そのため、「工事別内訳明細見積書」という書式に基づいて作成される、工事内容が明確に記載された見積書の提出を依頼しましょう。
見積もり段階では(1)付近見取り図(2)配置図(3)平面図・立面図の設計図が必要です。見積もりを検討する際、価格だけの判断は禁物です。部分毎の 費用の割合を比較し、各社の構造材や材料の違いを把握しましょう。そして、それぞれのプランの価格と内容のバランス、仕様の違いを見極めましょう。
【見積書の内容】
- 共通仮設工事
現場事務所などの仮設建物や足場、着工前の現地調査費用など - 建築本体工事
基礎や小屋組みから各造作、建具などの工事全工事費の70~80%を占める - 電気設備工事
本体への電気配線・コンセント・スイッチ・照明などを取り付ける工事、別途・追加工事にしているところがあるので注意 - 給排水設備工事
水道配管や水栓蛇口・排水、洗面台・浴槽・便器などの工事 - 冷暖房工事
- ガス・給湯工事
- 門・塀・外構工事
設計図書の種類
公庫の審査に必要
※は見積もり段階に必要なもの
※付近見取図 | 敷地への案内図 |
※配置図 | 敷地内の建物の位置 |
※平面図 | 間取り図 |
立面図 | 東西南北の外観図 |
矩計図 | 住宅断面の寸法表示 |
面積表 | 敷地・建築下積など |
仕上表 | 内外の仕上げ材が記載 |
仕様書 | 材料や施工内容記載 |
できれば揃える
基礎伏図 | 基礎の位置と寸法 |
各階床伏図 | 各材料の位置と寸法 |
小屋伏図 | 各材料の位置と寸法 |
展開図 | 各部位の形状や寸法 |
必要なときに
断面図、軸図、詳細図、屋根伏図、天井伏図、建具表、設備図(電気・給水・給湯・ガス・衛生・暖房)、外構図
ちょっとみみより
プラン・見積もりの際のトラブル予防法
最も多いのが言った言わないの行き違いです。打ち合わせの内容は必ず文書として残しておきましょう。
カーボン紙やコピーなどを使って2組み作り、お互いが同じものを持っておくのがベストです。