不動産Q&A

質問をクリックして下さい。

Q

「ペット不可」でも「ペット可の」許可がもらえる場合ってあるの?

「ペット不可」でも、ペットを飼ってもいい物件はありませんか?

A

大家さんや管理会社との交渉次第ではOKがでる場合もまれにあります。しかし、そういった場合でも、その建物に以前から住む入居者が、ペットが飼えない条件で入っているケースが多いので、「隣人に迷惑をかけない」とか、「飼っている事実を周りに知られないようにしてほしい」という条件を提示されることがあります。

また、大家さんがOKを出したことを管理会社が知らず、トラブルになるケースも…。やはり、基本的には堂々とペット可をうたっている物件を探すのが無難でしょう。(ペットの中でもネコは特に匂いが消えず、アレルギーをもっている方もいらっしゃるので、次の入居者を探すのが大変になる場合があります。犬のように吠えないので内緒で飼っている方もいらっしゃるようですが、結局退去後に発覚することも多いようです。どちらにしても入居時に交わした特約事項にしっかりと目を通しておき、退去時にきちんと責任をとることが出来る生活をこころがけましょう)

Q

1K、1R、1DKに二人で住みたい

1K、1R、1DKには二人で住めないのですか?不動産会社によっては頭ごなしに拒否されるのですが…?

A

ご質問の通り、不動産会社によって言われる言葉は様々です。賃貸物件は基本的には大家さんがOKを出せば入居できるものですが、それでも断られる場合が多いのは次のような理由が考えられます。

(1)単身ルームの二人でわざわざ住む事に対し、家賃の継続的な支払能力を疑っている場合がある。

(2)単身者が多い建物の中に、二人で住んでいるとなると通常発生しない騒音の問題が発生する可能性がある。

(3)設定されている共益費(水道料など)の金額では赤字になる可能性がある。

あなたの1Kに住みたい理由(例:節約したい等)がはっきりと説明できれば、大家さんに交渉してくれる不動産業者もいるかもしれません。とくに支払能力の面では大家さん、不動産業者ともに、最も気にされる部分ですから、きちんとした固定収入があって、支払もきっちりとできるという面をアピールすれば、入居させてもらえる可能性も高くなるでしょう。

Q

なぜ家賃が値上がりするの?

設備は古くなっていくのに、なぜ家賃が値上がりしたりするのですか?

A

確かにおっしゃる通りですが、家賃はあくまで「部屋」という資産の値段をストレートに表しているのではなく、「部屋を貸す」というサービスの価格を表していますので、設備の古さ以外にも、需要度や物価などにも大きく影響されます。

バブル期のように極端に物価が上がれば、家賃もアップしていきますし、不況の場合は下がっていくこともあります。また、ある地域にとつぜん人気が出たとしたら、設備は古くても価格は上がりますし、その逆もあります。「エアコン標準」や「バストイレ別」などの要望が一般化すれば、そうでない部屋は家賃が下がっていくこともありますし、要望にかなったプラス・アルファの設備を追加・改装して値上げになる場合もあります。このように一般的には何らかの理由があって値上げは行われるわけですので、もし疑問に思う場合は不動産屋さんか家主さんに確認しましょう。

Q

ペット可物件って何で少ないの?

ペット可物件を探しているのですが、なかなかありません。なぜなのでしょうか?

A

ペットが問題とされるのは、おもに以下のふたつのケースが挙げられます。

(1)鳴き声が隣近所に好まれない

(2)糞尿や、ひっかき傷などで部屋の状態を悪くする可能性が高いためどんなにかわいいペットでも、みんながみんな気に入るわけではありません。

とくに上記(1)の理由を考えると、ある程度防音がしっかりしているか、建物自体がオールペット可でないとなかなか難しいし、(2)の問題についても敷金を増やす、ある程度古い物件をペット可にするなどの対処が行われています。おっしゃる通り、ペット可物件は現状から言ったら少ないですが、入居者要望も高いため、各不動産屋さんも少しずつは増やしていますので、がんばって探してください。また、小動物はOK、条件付きでOK、などのケースもありますので、不動産屋さんで正直に打ち明けてみるのもひとつの手でしょう。

Q

禁煙なんて聞いてないんですけど…

私はタバコを吸うのですが、前の部屋を退去する時に「クロスが変色しているので張り替えます」と言われて、クロス代を請求されました。禁煙とは聞いていなかったのですが・・・?

A

このケースの場合、あくまで「クロスが変色した」という事実に対して費用を請求されたにすぎないものです。したがってあなたがタバコを吸ったことに対してとがめられているわけではありませんし、禁煙だったのでもないと思います。たとえば、同じように喫煙していても、掃除や換気をこまめにしてクロスがさほど汚れていなかったとしたら、さほど請求されなかった可能性もあるのです。

つまりポイントは「使い方」にあるわけですので、注意して暮らしていきましょう。健康のためにも、ね。

Q

故障はどこに連絡すればいいの?

水道の水漏れやエアコンの故障などは、どこに連絡したらいいの?

A

最近では入居時に管理会社などの「緊急連絡先」を教えてもらえる場合もありますし、契約書に所定の業者等の一覧が記入されている場合もありますので、入居時に確認しておきましょう。特定の連絡先がわからない場合はまず不動産業者または家主さんに確認しておくのがベスト。また、「自分の知り合いの業者に直してもらおう」と思っても、あくまで借りている設備ですので、不動産業者または家主さんに、まず承諾を得てからにしましょう。

Q

退去を通知していなかったら旧居の家賃をとられたのですが。

引越しのため、部屋さがしに夢中になり、前の部屋を出るという連絡を引っ越しの1週間前まで忘れていました。慌てて連絡をしたら、「もう1ヵ月分の家賃が必要」という話となり、新居と旧居のふたつの家賃を払うハメになってしまいまいした。

A

一般的には退去は1ヵ月前に告知するべきとなっていることが多いのですが、正確には契約書に必ず表示してあるはずなので、必ず確認しておきましょう。基本的には交わした契約書に書いてある条件が法律上も生きていますので、よく読んでおかないと、あとあと後悔することになりますので注意。

Q

退去時にエアコンを残して行ってもいいの?

新しく移る部屋にエアコンがついているので、今の部屋に残していこうと思うんですが、問題ありませか?

A

賃貸契約は「原状回復」が原則となります。したがって、エアコンのない部屋を借りた場合は、エアコンのない状態に戻すのが鉄則です。たしかに、「家主さんもトクする」ように見えるのですが、たとえば「エアコンのない部屋が10部屋あるコーポ」があったとしたら、それぞれの部屋にはそれ相応の家賃がつけられているわけです。もし、1部屋でもエアコンを残して行ったら、そこだけ「エアコンがある部屋」になってしまうので、家主さんとしては以下の選択肢に迫られます。

(1)エアコンのついている部屋だけ家賃をアップする
(2)残りの9部屋に「残して行ったのと同クラス」のエアコンをつける

どちらの選択肢も現実的には難しいところです。もちろん1.を選択する家主さんもいないとはいえないので、相談してみるのも手ではあるでしょうが。ところで、エアコンを取り外したときに必要なダクト用の「丸いふた」。あれもなくすと費用がかかりますので、入居時には大切に保管しておきましょう(筆者は2回も経験アリ)。

Q

駐車場でクルマに傷をつけられた!

マンションの駐車場(屋外)にクルマを止めており、先日ボディに傷がついているのを発見しました。これは家主の管理が不十分なので起きた事であり、弁償してもらいたいのですが。

A

屋外駐車場の場合、砂やゴミが飛んできたり、あるいは悪天候があったり、盗難があったりと、何が起こっても防ぎようのない環境にあります。したがって賃貸契約のほとんどは、貸主が「駐車場内での管理責任は負わない」と定めています。よくファミリー・レストランの看板なんかにもこういう文句が書いてあるのを見かけますよね。一度、賃貸契約書や使用契約書を見直してみてください。

Q

坪って何ですか?

そもそも「1坪」ってどのくらいの広さなんでしょうか?

A

1坪=約3.305789平方メートル(平米)。日本古来から使われてきた単位「尺貫法」のひとつで、じつは昭和34年には廃止されている単位なのですが、場合によってはメートル表記よりもわかりやすいため、いまだに使われています。

Q

同じ部屋を別の不動産屋で扱ってもいいの?

部屋さがしをして、いくつかの不動産屋さんを回ったのですが、最初に行った部屋と同じものを、別の不動産屋さんでも扱っているのを見かけました。これはどうしてですか?

A

賃貸物件には2種類あって、(1)貸主(家主さん)がいて、それを不動産屋さんが仲介する場合。(2)貸主自身が不動産業者として自社所有の物件を貸す場合。とがあります。

(1)のケースの場合、同じ物件を複数の不動産業者で募集するという例も少なくなありません。家主さん側としては、早く物件に借り手がついほしいので、複数の不動産業者に声かけるわけですし、不動産業者側もできるだけ多くの物件を確保しておくために、他の業者の扱う物件でも持っておくのです。ご質問のケースの場合に「両方を比較して値引き交渉できないか」という質問がよくありますが、あくまで貸主は一緒であり不動産業者は「仲介手数料」を受け取るにすぎないため、比較することはあまり意味がありません。

Q

敷金が戻って来ないのですが…。

部屋を出るとき敷金が返って来ない上に、追加料金までとられてしまいました。どうも納得がいかないのですが。

A

敷金は、入居物件の保証金として預けるものです(ちなみに、関西では「敷金」と呼ばず、そのまま「保証金」と呼ぶことが多いようです)。その一方で、賃貸契約の多くは、「原状回復」つまり、借りたときと同じ状態に戻すことが契約書に書かれているケースがほとんどです。この原状回復費用(修繕費)の請求も退去時になされます。したがって、退去時には、(1)敷金(保証金)の返却(2)原状回復費(修繕費)の請求が、別途行われるべきものですが、それは手間であるので、「敷金から修繕費用を差し引いて残金が返却される」ことが一般的になっています。

ご質問のケースの場合、「敷金」以上に「修繕費用」がかかったということが推測されます。退去時のトラブルでもっとも多いのが、この「思っていたより返ってくる敷金が少なかった」ケース。「原状回復」という言葉が、どこまでを指すのかの感覚の違いによって、トラブルが起こります。この「原状回復」の基準としては、国土交通省のガイドラインによれば、自然に消耗・劣化する部分は家主さんの負担、使用される方の不注意や使用状態の悪さが原因のものについては使用者の負担となっていますが、その受け止め方はまちまちで、地域や不動産会社によっても解釈がまちまち。入居者側が不服を訴えて、最終的には裁判にまで発展するケースまであります。ご質問の方のように、退去後に追加料金がとられるケースは、まず順当に考えれば、予想以上に、何らかの修復が必要な箇所があったことが予想されますが、もし不当に貸主さんが負担する金額まで請求されている可能性もないとはいえません。ベストなのは「なぜこの金額なのか?」を不動産会社や貸主の方に確認することでしょう。意外に費用がかかる部分があるかもしれませんし、自分自身が気づかなかった補修箇所があるかもしれません。